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義母逝く

10/9。義母が亡くなりました。
94歳と言う長寿を全うし、大病を患うこともなかったので、苦しみもなく、眠るように逝きました。
4年半前からは、施設にお願いしておりましたので、私自身は介護の苦労もなく
世間に言われる嫁姑の確執も殆どなく、余りにもあっけなく、そして。申し訳ない想いです。
義母の入所を機に、長男(犬)ニコを迎える余裕が出来た事にも、有難く想っております。

一人息子であった夫は、施設にお願いするまでは、献身的(壮絶)な介護もしましたし
色々想うところもあるのでは。。。と察するのですが、安らかな死に顔で、本当に良かった。。。と。

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義母の思い出話に・・・ 「袴越山登山」 があります。
松本の地理に詳しい方でないとピンと来ない話ではありますが・・・今から80年近くも昔のコト。
母が女学校時代、遠足で登った山が「袴越山」(当時、松本高等女学校/現:蟻ヶ崎高等学校)
松本の方はよくご存知かと思いますが、今でも蟻ヶ崎のこまくさ道路沿いに建つあの学校から
歩いて、歩いて、歩いて・・・日帰りの強行登山だったそうです。
一体何kmの強行軍だったことか。遠足なんて生優しいもんじゃない。想像に絶するものがあります。
(私も犬散歩で袴越山には数回訪れてはおりますが、近くまで車で行くんですから。それでも片道1時間以上かかるんです。)

その印象がよほど強かったらしい義母は、在宅の際は毎朝、東の山を眺めては
「今日は袴越がよく見える」
「今日は雲に隠れちゃって残念」
「今年も袴越に雪が降ったね。。。」
などなど申しておりました。
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義母の亡くなった日。オットとワタクシ、ニコルカ共々散歩帰りのコト。
信号待ちの車からふと東の山を眺めましたら、峰々の中で袴越山の山頂にだけ西日が当って、ぼんやりと赤く光っておりました。
(東山に西日が当って。という光景はさほど珍しいものではありません。が。袴越山だけが。というのは初めて見ました。)
それを見たオットとワタクシは、「あぁ母に逢いに行かなきゃね。」と話したのでした。

作り話みたいで。出来すぎた話で。ワタクシ自身も?なのですが
ちょうど。母の亡くなった時刻と同じでした。

葬儀も無事終わり、オット共々数日振りにホッとしております。
ニコルカも。留守番は長いわ、散歩は手抜きだわ、と可哀相でした。
それでも。犬は賢くて健気なものです。オットとワタクシの様子から、敏感に異変を感じ取っている。
2つ寄り添って、ずーと待っている姿にも泣けました。

犬ブログから離れた私事ではございますが、記録として。 朝子





上記の逸話は、晩年のほんのさわり程度のもの。
兄弟を戦争でなくし、それでも逞しく戦中/戦後を生き抜き、波乱万丈/人生の浮き沈みに翻弄され
ワタクシの甘っちょろい人生観とは全くかけ離れた、壮絶な生涯だった事と想います。
戦中に若くして亡くなり、母が尊敬してやまなかった「コウ兄さん」  やっと逢えたよね。。。
Commented at 2012-10-15 16:44 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by asakoaa at 2012-10-18 00:00
★sakata さま

コメントをありがとうございます。
まだ、細々とした片づけやら弔問に来て下さるお客様もあり
なんだか落ち着きませんが、ゆっくり。。。と思っております。

バッグ。お部屋に置いて下さっているとは。本当にありがとうございます。
私もまたお逢い出来ます日を楽しみにしております。
by asakoaa | 2012-10-13 22:52 | 今日のアサ | Comments(2)

てんやわんや~!!・・の成長日記


by asako